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温泉医学Home (
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温泉医学index (
目次)
A 温泉研究 Balneology Research
Page 1
①
温泉の科学 Page 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
②
温泉研究業績 Page 10, 11, 12 : 13, 14, 15, 16, 17,
18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27,
③
温泉学会の案内 Page 28, 29, 30,
④
温泉療法医 Page 31
⑤
温泉医学アルバム Page 32
B 温泉療法 Balneotherapy
Page 33
①
温泉療法の実際 Page 34
②
安全入浴法 Page 35
③
泉質について Page 36
④
美人の湯 Page 37
⑤
言い伝え Page 38
⑥
よくある質問 Page 39 : 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46,
47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55,
56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64
注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。
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Page 20
要旨8
Inhibiting Bacteria and Skin pH in Hemiplegia. Effects of Washing Hands with Acidic Mineral Water
「片麻痺の細菌抑制と皮膚表面pH.酸性泉水による手洗いの効果」
American Journal of Physical Medicine and Rehabilitation
81:40-6, 2002
72例の脳梗塞による片麻痺患者が対象。健側手指と患側手指の細菌の種類と数および皮膚表面pHを検査した。次に、真水 (pH7.0, 40ºC) に手指を10分間浸し、空中で自然乾燥させてから細菌数と皮膚表面pHを測定した。1週間後に、酸性泉(草津温泉水、pH 2.0, 40ºC)により同様の検査を行った。
麻痺側の手指からはStaphylococcus, Acinetobacter, Corynebacterium, Pseudomonas など多種類かつ多数の細菌が検出された。真水浸水では麻痺側の手指の細菌数は55%程度に減少し、酸性泉浸水では細菌数は30%程度に減少した。真水浸水では麻痺手指の皮膚表面pHは1-2時間で浸水前の値にもどるが、酸性泉浸水では3時間後も前値に戻らず弱酸性を維持していた。
酸性泉浸水は真水浸水より強い殺菌効果を持つ、また酸性泉は皮膚表面pHを長時間酸性に維持し殺菌効果を発揮することが示唆された。
補足説明:
健康人の皮膚表面のpHは4.2-4.4の弱酸性に維持されていて、弱い殺菌力をもっています。重症の麻痺では皮膚表面のpH調節系が破綻してpHは中性に近づき、殺菌作用は弱まります。また外界の要因によりpHは変動しやすくなっています。
Kurabayashi H, et al: Clinical association of skin surface pH with degree of hemiplegia in upper limbs in patients with cerebrovascular diseases.
Eur J Phys Med Rehabil 8: 183-185, 1998.