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道案内 温泉医学Home (表紙
     温泉医学index目次
    A 温泉研究 Balneology Research Page 1
      ① 温泉の科学   Page  2,  3,  4,  5,  6,  7,  8,  9,
      ② 温泉研究業績  Page 10, 11, 1213, 14, 15, 16, 17,
                                             18,
19, 20, 2122, 23, 24, 2526, 27
      ③ 温泉学会の案内   Page 28, 29, 30,
      ④ 温泉療法医     Page 31
      ⑤ 温泉医学アルバム Page 32
    B 温泉療法 Balneotherapy     Page 33
      ① 温泉療法の実際 Page 34
      ② 安全入浴法   Page 35
      ③ 泉質について  Page 36
      ④ 美人の湯    Page 37
      ⑤ 言い伝え    Page 38
      ⑥ よくある質問   Page 3940, 41, 42, 43, 4445, 46,
               47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55,
                56, 57, 58, 59, 60, 61, 6263, 64
要旨2

Effective Physical Therapy for Chronic Obstructive Pulmonary Disease.
Pilot Study of Exercise in Hot Spring Water


 「慢性閉塞性肺疾患に対する有用な理学療法:温泉浴訓練による予備研究」

American Journal of Physical Medicine and Rehabilitation 76:204-7, 1997

 病状の安定した慢性閉塞性肺疾患22例が運動浴槽で水中呼気法による呼吸訓練をおこなった。軽い準備運動の後、38ºCの湯を満たした深さ120cmの運動浴槽に立位で頚部まで浸かる。次に鼻から息を深く吸い込み、軽い中腰姿勢となり口と鼻を水面下3-5cmまで沈めて口から水中にゆっくりと息を吐き出していく(下図)。この呼吸法を1日30分間繰り返し、週6日間、2月間続けた。この2月間の呼吸訓練プログラムの前後で呼吸機能検査、動脈血液ガス分析を行なった。
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要旨2
 水中呼気訓練法により1秒率(深く息を吸い込んだ後、最初の1秒間で努力して吐き出せる息の量)は増加し、動脈血の二酸化炭素分圧(濃度)は低下した。また最大呼気流速と動脈血の酸素分圧(濃度)は増加する傾向がみられた。呼吸困難の程度や生活の質(QOL)にも改善がみられた。

 私達の考案した水中呼気法は慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎、慢性喘息)の呼吸リハビリとして有用と考えられた。呼吸機能や動脈血液ガスの改善は静水圧による腹腔内の圧上昇、横隔膜の挙上、解剖学的死腔(気道でガス交換に関与していない部分)の減少、静脈還流の増大、心拍出量の増加、水中呼気による気道内圧の上昇などによることが示唆された。
 注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
  かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
  を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。

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