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道案内 温泉医学Home (表紙
     温泉医学index目次
    A 温泉研究 Balneology Research Page 1
      ① 温泉の科学   Page  2,  3,  4,  5,  6,  7,  8,  9,
      ② 温泉研究業績  Page 10, 11, 1213, 14, 15, 16, 17,
                                             18,
19, 20, 2122, 23, 24, 2526, 27
      ③ 温泉学会の案内   Page 28, 29, 30,
      ④ 温泉療法医     Page 31
      ⑤ 温泉医学アルバム Page 32
    B 温泉療法 Balneotherapy     Page 33
      ① 温泉療法の実際 Page 34
      ② 安全入浴法   Page 35
      ③ 泉質について  Page 36
      ④ 美人の湯    Page 37
      ⑤ 言い伝え    Page 38
      ⑥ よくある質問   Page 3940, 41, 42, 43, 4445, 46,
               47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55,
                56, 57, 58, 59, 60, 61, 6263, 64
要旨5
要旨5

Improvement in Ejection Fraction by Hydrotherapy as Rehabilitation in Patients with Chronic Pulmonary Emphysema 

 「慢性肺気腫のリハビリとしての水治療による心拍出量の改善」

Physiotherapy Research International 3:284-91, 1998

 病状の安定した慢性肺気腫12例が運動浴槽で水中呼気法による呼吸訓練を1日30分、2月間行なった。2月間の訓練プログラムの前後で心臓超音波検査所見、自覚症状(Hugh-Jones分類、NYHA分類)、QOL (生活の質 Quality of Life; Flanagan分類)を比較した。

 2月間の運動浴呼吸訓練により心拍出分画(心拍出量)は増大し (52%→61%) 、自覚症状とQOLは改善した。なお第1日目の30分間の運動浴訓練直後では心拍出分画(心拍手量)は著明に増大した (52%→65%) 。最終日(第60日目)の訓練直後も心拍出分画は著名に増大した (60%→72%) 。

 水浴による呼吸訓練は呼吸機能を改善するだけでなく、心拍出量を増大させた。静水圧による静脈還流の増大(下半身に水圧がかかり、血液が水圧のかからない胸郭に移動していく)が機序と思われ、心不全を合併しやすい肺気腫のリハビリとしては有用であると考えられた。
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 注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
  かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
  を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。

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