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15)めまいについて教えてください。
温熱により全身の血管が拡張した後で出浴すると、下半身にかかっていた水圧が急にとれるため、重力に従って下肢の拡張した血管に多量の血液が移動してしまいます。そして心臓や脳の血流が低下し、心拍出量や脳血流量が減って脳貧血状態となります。その結果、めまいや立ちくらみをひきおこします。しばらく横になれば治ります。
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温泉医学Home (
表紙)
温泉医学index (
目次)
A 温泉研究 Balneology Research
Page 1
①
温泉の科学 Page 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
②
温泉研究業績 Page 10, 11, 12 : 13, 14, 15, 16, 17,
18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27,
③
温泉学会の案内 Page 28, 29, 30,
④
温泉療法医 Page 31
⑤
温泉医学アルバム Page 32
B 温泉療法 Balneotherapy
Page 33
①
温泉療法の実際 Page 34
②
安全入浴法 Page 35
③
泉質について Page 36
④
美人の湯 Page 37
⑤
言い伝え Page 38
⑥
よくある質問 Page 39 : 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46,
47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55,
56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64
群馬大学 草津分院 冬景色
Page 54
①入浴すると下半身に水圧がかかり、下半身の血液が頭部・胸部へ移動する
②温熱により下半身の血管が拡張して、血管容積が増大する
③急な起立で、重力により頭部の血液が下半身に急速に移動する
④温熱で下半身の血管は拡張してるので、入浴前より多い血液量が
頭部から下半身へ移動し、脳は虚血・貧血状態となる
このため浴槽の外で立ち上がったときよりも、起立性低血圧やめまいがおこりやすく
なります。
飲酒後でアルコールにより血管が拡張している状態ですと、さらに起立性低血圧や
めまいはおこりやすくなります。
予防としては、急に立ち上がらない、一度浴槽の縁に腰掛けてからゆっくり立ち上がる、
中腰で頭を低くして立ち上がる、などが良いです。
特に 血管拡張作用・降圧作用のある炭酸泉、硫化水素泉、硫黄泉などの泉質では
起立性低血圧・めまいが起こりやすくなるので、十分にご注意ください。