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温泉医学Home (
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温泉医学index (
目次)
A 温泉研究 Balneology Research
Page 1
①
温泉の科学 Page 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
②
温泉研究業績 Page 10, 11, 12 : 13, 14, 15, 16, 17,
18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27,
③
温泉学会の案内 Page 28, 29, 30,
④
温泉療法医 Page 31
⑤
温泉医学アルバム Page 32
B 温泉療法 Balneotherapy
Page 33
①
温泉療法の実際 Page 34
②
安全入浴法 Page 35
③
泉質について Page 36
④
美人の湯 Page 37
⑤
言い伝え Page 38
⑥
よくある質問 Page 39 : 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46,
47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55,
56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64
草津白根山と音楽の森
13)湯中り(ゆあたり)について教えてください。
温泉浴を何日か続けると倦怠感、微熱、食欲不振、眠気などがみられ、時に頭重感や頭痛を覚えることがあります。これを「湯中り(ゆあたり)」といいます。温熱に対する自律神経系の反応で、一時的に入浴をやめれば回復してきます。
入浴刺激に対する生体の反応で、多くは一過性、可逆性です。適度な入浴刺激で生体反応を惹起して疾病の治癒を促すというのが温泉療法の原理でもありますから、湯中りという生体の変調は疾病の治癒機転に関連した重要な兆候でもあります。
全身症状:疲労倦怠感、不眠または傾眠、
頭痛、頭重、めまい、耳鳴、
心悸亢進、嘔気、嘔吐
食欲亢進または減退、便秘または下痢、
局所症状:皮膚炎、患部再燃
発生率は1日1-2回の入浴で13%、3-5回の入浴で70%、6回以上の入浴では97%くらいです。発生日は泉浴4-7日目が最も多く全体の67%を占めています。泉質では酸性泉、緑礬泉、硫黄泉が湯中りの発生が多く、単純泉や炭酸泉では少ないようです。
最近は温泉医学の普及もあって、1日に6回も7回も泉浴する人は少なくなりました。湯中りもかなり減ってきています。
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