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要旨11
Effects of Hyperthermal Stress on the Fibrinolytic System
「高温負荷の線溶機能に及ぼす効果」
International Journal of Hyperthermia 12:31-6, 1996
健康成人5例が47ºCの熱湯に3分間入浴した。入浴前、入浴開始から15, 180, 360分後の時点で血液凝固(血が固まること)と線溶(血の固まりが溶けていくこと)系の指標 (PAI-1, α2PI, tPA, PIC, TAT) を測定した。
PAI-1(プラスミノーゲン・アクチベ-タ-・インヒビター1;血管の内皮で合成される。血の固まりを溶かす物質を抑えてしまう。つまり血液を固まりやすくする物質ということになります)が入浴開始から15分後に著明に増大した。他の指標に変化はなかった。なお37ºCの入浴ではPAI-1は変化しなかった。
47ºC、3分間の温熱負荷により線溶機能が低下する(血液が固まりやすくなる)ことが示された。高温浴は血栓症を引き起こす可能性が示唆された。
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高温浴では(PAI-1が増加し)血栓を溶かす機能が低下する
すなわち脳梗塞などの血栓症が起こりやすくなる
注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。