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要旨8

Inhibiting Bacteria and Skin pH in Hemiplegia. Effects of Washing Hands with Acidic Mineral Water

 「片麻痺の細菌抑制と皮膚表面pH.酸性泉水による手洗いの効果」

American Journal of Physical Medicine and Rehabilitation
81:40-6, 2002


 72例の脳梗塞による片麻痺患者が対象。健側手指と患側手指の細菌の種類と数および皮膚表面pHを検査した。次に、真水 (pH7.0, 40ºC) に手指を10分間浸し、空中で自然乾燥させてから細菌数と皮膚表面pHを測定した。1週間後に、酸性泉(草津温泉水、pH 2.0, 40ºC)により同様の検査を行った。

 麻痺側の手指からはStaphylococcus, Acinetobacter, Corynebacterium, Pseudomonas など多種類かつ多数の細菌が検出された。真水浸水では麻痺側の手指の細菌数は55%程度に減少し、酸性泉浸水では細菌数は30%程度に減少した。真水浸水では麻痺手指の皮膚表面pHは1-2時間で浸水前の値にもどるが、酸性泉浸水では3時間後も前値に戻らず弱酸性を維持していた。

 酸性泉浸水は真水浸水より強い殺菌効果を持つ、また酸性泉は皮膚表面pHを長時間酸性に維持し殺菌効果を発揮することが示唆された。 
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 注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
  かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
  を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。
補足説明
健康人の皮膚表面のpHは4.2-4.4の弱酸性に維持されていて、弱い殺菌力をもっています。重症の麻痺では皮膚表面のpH調節系が破綻してpHは中性に近づき、殺菌作用は弱まります。また外界の要因によりpHは変動しやすくなっています。
Kurabayashi H, et al: Clinical association of skin surface pH with degree of hemiplegia in upper limbs in patients with cerebrovascular diseases.
Eur J Phys Med Rehabil 8: 183-185, 1998.

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