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2、温泉とは?
温泉法によると、「温泉」とは、
1、「鉱泉」 と
2、「地中よりゆう出する水蒸気およびその他のガス
(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)」
をさします。
要するに、温泉とは「水温25℃以上」か「溶存物質1g/L以上」です。
私たちの研究してきた草津温泉は、泉温50度以上の温水でもあり、溶存物質の総量1.7 g/kg温泉水の鉱水でもあり、どちらの基準を当てはめても正真正銘の「温泉」です。陽イオンは10種類、陰イオンは5種類含まれていますが、多く含まれている物質を基準にして、
酸性(pH2.0)- アルミニウム - 硫酸塩・塩化物温泉
と分類されています。
独り言:
時代に逆行するようですが、昔ながらの呼び方、例えば
石膏泉、鉄泉、硫黄泉、重曹泉、明礬泉などのほうが
温泉らしくて情緒風情があっていいようにも思います。
温泉の効能は必ずしも濃度の高いイオンによるとは限り
ません。草津温泉の殺菌作用は水素イオン(酸性pH2.0)
だけではなく、含有量は微量ですがヨウ素やマンガンも
非常に重要です。 ヨウ素イオンは極微量で温泉分析書には
記載もされていませんが、草津温泉の効能を二千年ちかくも
支えてきました。
温泉は陽イオンだけでなく、陰イオン、化合物、有機物も
重要な効能を持ちます。美人の湯の漂白作用は陰イオンがとても
とても大事な役目を果たしているようなんです。
微量イオン、陰イオン、そしてイオン以外の化合物など
温泉分析書に記載されていない物質が実は温泉の効能を支
えていることも少なくありません。温泉法により、「温泉
分析書」の「泉質名」は濃度の高いイオン名で表記されて
いますが、多量に含まれているからといってその温泉を代
表しているとは限りません。
★「25度」、「1g/L」、「18種類」を誰が決めたのか?
1911年のバートナウハイム決議(ドイツ)に準じて
日本の温泉法(1948年)が誕生しました。
しかし、医学的な根拠はあまりないようです。
(ナウハイム決議では20℃でしたが、日本の温泉法では
なぜか25℃になっています)
温泉の18成分(温泉法)
「鉱泉」とは地中からゆう出する「温水」と「鉱水」の総称です。
a) 「温水」とは、わき出た時点での温度が25度以上
の水のことです。
b) 「鉱水」とは溶けている物質の総量が温泉水 1 kg中に
1 g以上か、 あるいは水素イオン、総鉄イオン、マン
ガンイオン、ヨウ素イオンなど18種類の物質のいずれか
一種類以上がそれぞれの基準値以上含まれている水の
ことです。
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草津温泉 湯畑 (泉温 55.7℃ 湧出湯量 毎分4,437L)